普通の人は好きな人に負ける
高橋尚子がシドニーで優勝した裏に面白いエピソードがたくさんある。
そのうちの一つにアシックスのシューズの話。
高橋尚子は脚の長さが左右違う。しかし、それをシューズで補うのをずっと嫌がっていた。
悩んだシューズ職人の三村氏はシューズ内部で微調整し、本人にわからないようにシューズを渡す。マイナスな意識を与えないように。
高橋尚子は日本国民みんなが期待する存在。オリンピックで失敗したら日本中をがっかりさせる。三村氏は辞表を用意していたらしい。
結果として、高橋尚子は優勝。
レース後に「すごく楽しい42キロでした!」
人生かけてやった仕事にこの答えは最高に嬉しいんじゃないんだろうか。
僕はこんな話が好きだし、これをスポーツ好きな友人に話すのが好きだ。
しかしこれまで
このエピソードに感動してマラソンシューズを作りたいと思うことはあったけど
このエピソードをいろんな人に伝えたいと特別考えたことはなかった。
スポーツは競技自体の中身が主あって、それに付してる物語はおまけだ。と思う。
でも両面があってこそ充実し、人をひきつけるもの。
知らない人がたくさんいるなら、伝える人間になるのも面白いかもしれない。